お釣り講座 方法1のページでは、上手くお釣りを支払うためのひとつの考え方を説明しました。ただ、少し計算がややこしくて実際に使うことは難しいと思いますので、ここではもうちょっと簡単な方法を提案します。
ここでも同じように、726円の買い物をしたとして説明をしていきましょう。
はじめに、1,000円からこの金額を引き算します。
1,000 - 726 = 274
これは、一枚もコインを出さなかった場合のお釣り金額です。この274円を基準にして考えていきます。ここで説明する方法も、お釣り講座 方法1と同じように1の位、10の位、100の位と順番に見ていきます。
まずは1の位です。
現在もらえるお釣りは274円ですから、あと1円出せば5円玉でお釣りがもらえるようになります。そこで財布の中の1円玉を探します。もし1円があった場合にはさらに5円玉があるかないかを調べます。1円玉も5円玉もあった場合には、もらえるお釣りは280円ということに、それ以外の場合は270円か275円ということになります。
次に10の位です。
現在のお釣りが270円だとすると、10円玉が三枚あるかどうかを確認します。もしあれば、お釣りは300円となりますので、50円玉は考える必要がありません。なかった場合には50円玉があるかどうかを確認して、もしあればお釣りを320円にしておきます。
最後に100の位です。
現在のお釣りが300円になっているのであれば、100円玉が2枚あるかどうかを確認し、もしあればさらに500円玉があるかどうかを見ます。100円玉がないのであれば、500円玉の確認は必要ありません。
以上が私がおすすめする上手くお釣りをもらう方法です。
ここで示した方法とお釣り講座 方法1で示した方法との差は、引き算で考えるか、足し算で考えるかということです。ここで示す方法では、最初に1,000円からの引き算を行っておくことにより、その後の計算を足し算で行うことができるのです。
274という数字を先に計算しておけば、例えば財布の中に251円あったとすると、これを出せば525円のお釣りを貰えるということが、
274 + 251 = 525
という計算で分かるわけです。方法1では基本的に引き算で考えますので、
1,251 - 726 = 525
という計算をしないといけません。三桁の引き算といえども、繰り下がりが入ってくると暗算で答えを出すのはちょっと難しいですよね。
また、ここで示す方法に慣れてくると、わざわざ1の位から順番に計算しなくても、274という数字をイメージしながら、簡単に最適な支払いを行うことも出来るようになります。